だい2かい あばれもののおぼうさん
 
 あるところに、ロタツというおとこがいました。すこしらんぼうですが、ほんとうはやさしいこころのもちぬしです。
 
 ロタツは、しゃっきんにくるしんでいるおやこをたすけるために、わるいしゃっきんとりのおとこをやっつけにいきました。しかし、ロタツはちからがありすぎたので、あやまってしゃっきんとりをしなせてしまったのです。
 
 おたずねものになってしまったロタツは、みをかくすためにおてらにいき、かみのけをそり、おぼうさんになりました。そして、ロチシンとなまえをかえました。
 
 ところが、おぼうさんになると、おさけをのんではいけなくなります。
 おさけがだいすきなロチシンは、あるひがまんできなくなって、おてらのそとにでてたくさんおさけをのんでしまいました。
 おてらのおぼうさんたちは、よっぱらったロチシンをみて、おてらのなかにいれようとしません。
 おこったロチシンは、むりやりおてらのなかにはいり、おぼうさんたちをなぐったり、ものをこわしたりして、さんざんあばれました。
 
 けっきょく、ロチシンはそのおてらをおいだされてしまい、ちがうおてらにいくことになりました。
 
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