だい10かい にりゅうざん
 
 ざいほうをとられてしまった、ヨウシのぶかたちは、つみをヨウシになすりつけ、ヨウシがさんぞくとてをくんで、ざいほうをうばっていったことにしてしまいました。じぶんたちがヨウシのいうことをきかなかったくせに、ひどいことをするものです。
 
 さて、いきさきをなくしたヨウシは、さんぞくにでもなるしかありません。
 そこで、いざかやのしゅじん・ソウセイにすすめられて、にりゅうざんというところへおちのびることにしました。
 ヨウシがにりゅうざんのふもとへいくと、はやしのなかに、ひとりのおぼうさんがいます。そして、ヨウシをみるなり、おそいかかってきました。
 ヨウシはおどろきながら、かたなをふってたたかいます。おたがいが、ふたりのつよさにおどろいてなまえをきくと、そのおぼうさんは、なんとあのロチシンでした。
 
 ロチシンのはなしによると、にりゅうざんのたいしょうのトウリュウはけちなおとこで、ロチシンをなかまにしてくれず、はらがたっていた、というのです。
 いきとうごうしたヨウシとロチシンは、にりゅうざんにのりこんで、トウリュウをやっつけ、そのままにりゅうざんのたいしょうになりました。
 
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