だい8かい ざいほうをうばえ・その2
 
 そして、チョウガイのもとには、ぜんぶで7人のなかまがあつまりました。
 じゅくのせんせいをしていて、とてもあたまがいいゴヨウ、りょうしをしている3人のきょうだい、ゲンショウジ・ゲンショウゴ・ゲンショウシチ、くもをよび、あめをふらせるじゅつをもったコウソンショウ、ばくちうちのハクショウ、そしてあのリュウトウです。
 さて、かれらはどうやって、ざいほうをぶんどるのでしょうか。
 
 いっぽう、こちらはざいほうをおくるリョウセイケツ。かれは、ざいほうをおくるごえいとして、ヨウシにそれをたのむことにしました。ヨウシはすこしふあんでしたが、ひきうけることにしました。
 
 さて、ヨウシはぶかたちとともに、ざいほうをはこぶたびにでました。あついあつい、なつのさかりです。
 「こうでいこう」というとちにさしかかったとき、ぶかたちはもうへとへとになって、かってにこかげでやすみはじめてしまいました。
 ヨウシは、かんかんにおこっていいました。
「ばかもの、ここは、さんぞくがでやすい、きけんなところなんだぞ」
「だめです、こうあつくちゃ、からだがうごきません」
 ヨウシはさらにおこりましたが、けっきょく、きゅうけいすることにしました。
 
 ふとみると、おなじように、こかげでやすんでいるおとこたちがいました。
 ヨウシは、
「こいつら、ざいほうをねらっているやつらかもしれないぞ」
 とおもいました。
 ヨウシがきをつけてみていると、そのおとこたちは、ちょうどあらわれたさけうりのおとこからおさけをかって、おいしそうにおさけをのんでいるところでした。
 あつさにやられてまいっていた、ヨウシのぶかたちは、そのおさけがのみたくてしかたなくなってしまいました。
 
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