だい31かい ほくけいの町でおおあばれ
ほくけいの町で、宋の国のぐんたいとたたかったりょうざんぱくぐんは、そのたたかいの中で、カンショウやセンサン、カクシブン、サクチョウといったしょうぐんをつかまえ、なかまにしました。ここまでくれば、しょうりはもくぜんです。
ところが、こんなときに、ソウコウがびょうきになってしまいました。もとはといえば、ソウコウのわがままからはじまったたたかいをしているというのに、この人は、さらにめいわくをかけてしまっています。
とにかく、しかたがないので、りょうざんぱくぐんは、たたかいをやめて、りょうざんぱくへもどることにしました。
やがて、アンドウゼンという、いしゃのおかげで、ソウコウのびょうきは、なおりました。なおってしまいました。
さて、ソウコウがなおったところで、もういちど、ほくけいの町へのりこむけいかくが、ねられました。
りょうざんぱくのごうけつたちは、ちょうど、ほくけいの町でおこなわれる、おまつりをりようすることにしました。
さくせんは、大せいこうでした。おまつりにまぎれて、りょうざんぱくぐんは、ほくけいの町にのりこむと、あちこちで大あばれしました。
ほくけいのぐんたいをけちらし、わるいだいじんの家にのりこみ、そのやしきに火をつけました。そして、つかまっていたロシュンギをすくいだし、かれをうらぎったリコもつかまえました。りょうざんぱくぐんの、大しょうりです。
ついでに、ほくけいの町のきんこをひらき、おこめやおかねを、まちの人たちにわけあたえ、あまったぶんを、もってかえることにしました。
こうして、ロシュンギも、ようやくりょうざんぱくのなかまになりました。あのエンセイも、もちろんなかま入りです。ソウコウのわがままからはじまって、さいごには、大きな町をつぶしてしまうまでになってしまいましたが、そんなことは小さなことです(かれらにとっては、です)。
しかし、りょうざんぱくには、まだやることがのこっていました。
チョウガイのかたきを、まだうっていないのです。
ソウコウはいよいよ、かたきうちのたたかいを、はじめることにしました。
さて、りょうざんぱくをてきにまわした、そうとうしには、どんなうんめいが、まっているのでしょうか。どうかんがえても、あかるいうんめいでは、なさそうです。