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唐の頃、安史の乱の時、天界から逃げた百八の魔星を封じるために旅に出た若者たちの物語。
その背景には『水滸伝の第一回で伏魔殿に眠っている百八星が、なぜ竜虎山に封印されるに至ったのか』という疑問があり、それを作者独自の構想として織り交ぜて、本作品に仕上げている。

天界に住んでいる群星星神の百八星は、下界の楽しさに憧れて勝手に降りてきていた。その首魁である天魁星が、賀鋼先という若者に衝突して、彼を死なせてしまう。
百八星を天界に連れ戻そうとしていた管理職・英貞童女は、事件を聞き、賀鋼先の中に天魁星を入れて魂を繋ぎ、仮に蘇生させる。そして、魂を戻す秘薬『反魂丹』を用意するまで待つように、そして、人界に散らばった残りの百七星を集める『収星』の旅に出るよう指示をした。賀鋼先は、兄の賀雷先、長安より来た少女・李秀と共に、竜虎山を出発する。

旅の仲間に、道士の魯乗と鷹の百威、筆の術使い王萍鶴が加わる。行く先々では魔星の引き起こす怪異が連続し、旅は困難を増していく。そして賀鋼先たちの旅と同時に、歴史的状況の動静や、天界の思惑も明らかになっていく。

梁山の地に入った賀鋼先たちは、魔星を人為的に操って利用する結社・鉄車輪に狙われる。暗殺や謀略を生業とする鉄車輪に、賀鋼先たちは何度も死地に立たされる。

鉄車輪との決着をつけた頃、范陽の地で安禄山が挙兵し、世は一挙に大混乱へ陥った。賀鋼先は、安禄山の周囲と、唐の朝廷内部のそれぞれに魔星がいることを知ると、まずは安禄山側と、続いて唐朝側とも戦い、魔星を集めていく。

収星の使命を終えた一行は、戦火を逃れながら竜虎山に帰る。あとは約束通り、賀鋼先を生き返らせてもらうはずなのだが、思いも寄らぬ真実が明らかになり、事態は急転直下して、結末へと進んでいく――

 

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