https://kakuyomu.jp/works/1177354054884121209/episodes/1177354054887578194
思わせぶりなシーンから始まりますが、このあたりから、物語の最初の方で出ていた謎が解明され始めます。
ところで、水滸伝研究の中で、「宋江を徽宗に引き合わせた重要人物・宿元景は、天の星座である二十八宿の化身で、その姓が証拠である」ような主旨の文がありました。確かに宿元景の存在は、朝廷と梁山泊を結ぶために大事です。
なので、伏魔伝でも彼をモチーフにした人物を出そうと考えていましたが、神々が多くなりすぎるので思案していました。いろいろ資料を見ていると、二十八宿は西洋における黄道十二宮の星座に相当するということを知り、では占星術師にすれば神でなく人間にできるな、という着地になりました。そして、収星陣と皇帝を引き合わせるために一芝居打ってもらいました。(地味なシーンですが、玄宗が馬嵬の駅亭で隠れているところで、フォルトゥナが玄宗を頼る振りをして潜入を手伝っています。)
ちなみに彼女が天微星になったのは、「最初の好漢は天微星の史進だから、こちらでは最後の好漢(?)にしよう」という意図がありました。彼女の強さは、史進由来というよりは、ひとりで二十八人の星神に匹敵するという暗喩を含めています。要するにひとりで黄金聖闘士12人分というk